とある管理職(部長)をお辞めになった方へのインタビューです。

管理職といえば会社の要、年齢的にも脂が乗ってきたころ。それでいて責任も非常に大きい職責です。そんな部長を辞めたい‥と思う方は少なくはありません。

ここでは店舗10拠点を束ねる部長を辞めた方の体験談と、いま部長を辞めたいと思っている方へのアドバイスを紹介しています。

部長の大変さについてお伺いします

私の場合、一つの部の部長職でしたので、お預かりする部の全てにおいての責任は私が負っていましたから、細かいことを言えばキリがありませんが、それでもやはり重責における給料は当然部下よりは多くいただいていましたので、仕方ないとは当然思います。

ただ、部を預かっているとはいえ、その下の部下というのは各店舗の店長でしたので、10店舗ありましたが、店舗が抱える問題は当然のことながらそれぞれ異なったものであったので、それを大変でも一つ一つ解決させなければいけないことが一番辛いというか大変でした。

あと、ブランドが二つあり、各ブランドをまとめるブランドマネジャー的な役職も置けない程人材も不足していましたので、その辺りも大変でした。

部長職を辞めたいと思ったきっかけ

これは私の力不足であると思いますが、スタッフの事実上の不足でとはいえ、部下をさすがに休日出勤させるわけにはいかないですし、休日出勤することで会社としても手当として余計に給料を払わなければいけませんし、人件費もかかってきてしまうことで、利益も減ってしまいます。そうすると今度は部として私に責任も追及されますので、物理的に人がいないんだから、その分残業代を払っても実際は人件費はかさまないのですが、トップは残念ながら現場の状況など見てくれませんし、忙しくなってきてもそうなることでの固定費の増大を見越してはくれませんでした。そうなると、残業手当のない自分が体を張るしかありませんでした。結果体調に問題が出てきてしまいました

部長職と今の会社を辞めて次の道は?

これは難しいと思います。当然部長職に頑張って登りつめたんですから、その職を続けたいと思うのがある意味普通ではないかと思います。ただ、転職していく以上、よほどの人材でスカウトマンの目に止まるようであればいいのですが、地方ローカルの中小企業の部長ではなかなかそういうことは難しいので、やはり一からもう一度努力していくしかないと思います。

職種としては、営業系の部長までやってきたんですから、経理や財務総務のような専門部署以外であればなんとかできると思いますが、できれば私のように体の負荷が大きくなってしまうのであれば、自分がやってきな業務内容からある程度限定された例えば、社員の教育だったり、面接だったり、それこそ一つの店の店長だってできますし、これは業種にもよりますが、色々できることは多いと思います。

ただ、できれば、今まで経験してきた中でできる業務がいいと思います。年齢にもよりますが、あまり無謀に未経験な領域に入るのもまたリスキーだと思います。

部長職を辞めて、仕事や生活はどうなりましたか?

いろんな意味での呪縛は解けて精神衛生上はよくなりました。在職中は500円玉二つ分プラス10円玉3枚分の円形脱毛症にもなりましたし、ストレスで睡眠不足にもなりましたし、そういったことからは抜け出せて体もいたって元気になりました。そこはとても良かったことだと思います。地位や名誉もいいですが、やはり人間的に生かされてると思える方がお金に変えられないですが、とても価値あるものと思います。

一方、良くなかったこともあります。当然、給料は現状維持はできなくなるので、下がっていくわけですから、どうしても生活的には苦しくなってしまいます。ただ、それは自分の生活を見直せばいいだけで、それ以上に得られる方が多かったということではあまり良くなかったとかは感じていません。

部長辞めたいかたへ助言をお願いします

部長をやめたいと思っている人は、自分を責めないでください。かといって全て会社のせいにするのも正しくはありません。会社はあなたという存在に多くの期待をかけて部長に就かせてくれたわけですから、そこには感謝しなければいけないですよね。

ただ、期待をしてくれたけど、応えられなかったとかということは事実だからやめたいと思っていると思います。そこは素直に自分の力不足と認める謙虚さも必要です。しかし、自分を責めるのはいけませんし、責める必要もありません。

もし、本当に辞めることになれば、収入面などで大変になるかもしれません。それでも、お金なんて、また努力すればなんとかなりますし、部長になれる器のある人なんですからあなたは。ゆっくり考えてみましょう。