デザイナーといえば長時間労働、賃金の安さがニュースでも注目されるようになりました。
好きで始めた仕事だけど「辞めたい」と思う方は多く私の周囲でも辞めていく人を見てきました。

そんなデザイナーを辞めたいと思った方へアドバイスが出来ればと思います。

デザイナーはツライよ‥

何よりもツライのは長時間労働ですが、

経験を積み仕事を覚え、責任あるポジションに就くと、なおさらクライアントからの無理難題をこなしていく労力で、時間的コストを「個人」が払うことになる‥そんな経験をしているデザイナーは多いのではないかと思います。

長時間の勤務になる為、仕事以外の時間がとれず、「ワークライフバランス」が壊れてしまい、心身共に異常を来たして辞めていく人たちを数多く見てきました。

そして、私もその一人になります。

私がデザイナーを辞めたいと思った理由

まず労働時間の面。自分の人生の時間をささげて行うデザイナーとしての仕事は、仕事以外の人生の時間を奪い、最終的にリタイヤしたとき、自分には何も残らないのではないか?と怖くなってしまったからです。

次に、実際の自分の社会への貢献度です。先輩の意向、クライアントの意向に振り回されて作るデザイン制作物が、本当に社会の為にプラスになっているのか?誰かの役に立っているのか?確信が持てなくなってしまったからです。

間違った方向性に進んでいくプロジェクトを1デザイナーの立場で止められない時があります。そして、結果的に間違ったものが作られ、更にそれをリカバーするために「コスト」(自分の時間)を払わされる・・・大規模なプロジェクトで立て続けにこのような事があって、心が折れてしまいました。

デザイナーを辞めて、どんな仕事が合うのか

私の場合の話で恐縮ですが、デザイナーとしてデザイン技術は勿論ですが前職場では深く物事を考え、調査比較などを繰り返していくスキルが身に就いたので、どんな仕事でも対応できるのでは?と考えています。

デザイナーは、いわゆるB to Bのビジネススタイルで仕事をする会社(フリー・個人も含め)がほとんどだと思いますが、直接お客さんと接することが出来るB to CやC to Cの業態を考えていったらどうかなと思います。

お客さんの反応が手にとるように分かるし、社会への貢献も直接的に感じることが出来るのではないでしょうか。具体的には、起業して自分がデザインしたものを自分で販売する事業や職業です。

自分の手で、自分の働きを直接認めてもらえると、やる気が起きると思います。私は、ECサイトの運営会社に勤めることになっています。自分がデザインしたサイトを運営し、自分で集客していくことで、自分のデザインや考え方を末端のお客さんに理解してもらってその対価を得ていくという、デザイナー時代には無かった、お客さんとのコミュニケーションに、とても魅力を感じています。

デザイナーを辞めてよかった&今後の業界展望

今回、思い切って辞めましたが、良かったと思います。いままで、「きっと良くなる」と信じて勤めてきた業界でしたが、むしろ年を追うごとに悪くなっていく一方でした。長時間の勤務が社会問題化しましたが、実態はサービス残業や自宅に持ち帰っての作業が増えただけでした。本質的な労働環境の改善にはなっていないのが現状です。

また、クラウドソーシングやオフショア(海外でデザインやDTPを請け負う業務)のような新しいスタイルの業務スタイルが出てきて、既存のデザイン業界は大きな岐路に立たされていると感じます。垣根が低くなり、また様々な方向から「デザイン」を捉えて抜け目を狙うような人が増えてきているので、どんどん淘汰されていくのではないかと思います。

デザイナー辞めたい方へのアドバイス

デザイン業界は、本格的な淘汰の時代に入っていると感じます。本当に、本質的なデザインのクオリティーだけで勝負できるのか?「生業」としてのデザイナー・デザイン業界をどのようにして捉え、腹に落ちたところで、この業界でやっていく度胸が必要だと思います。

デザイナーに係る負荷は他の仕事と比べて非常に大きいものに感じます。それを背負ってデザイナーとしてやっていく覚悟があるか?いまデザイナーで苦しんでいる方に贈るアドバイス・忠告です。

もし難しいとお考えなら転職してデザインの力を活かした他の職種も検討するタイミングかと思います。